【超重要】「好き」を報酬にしないで!恋人の感情を奪うアンダーマイニング効果とは?

パートナーのためを思ってかけた言葉や行動が、なぜか相手のやる気を削いでしまったり、関係をギクシャクさせてしまった経験はありませんか?

  • 「あんなに褒めてあげたのに、彼はあんまり嬉しくなさそう…」
  • 「尽くしているはずなのに、彼の愛情表現が減った気がする…」

そんなすれ違いに心当たりがあるなら、その原因は「アンダーマイニング効果」という心理現象にあるかもしれません。

良かれと思って与えた「ご褒美」が、相手の純粋な「好き」という気持ちを奪ってしまう——。

今回は、恋愛におけるアンダーマイニング効果について、原因となる行動や対策を心理学の観点から分かりやすく解説します。

アンダーマイニング効果とは?

アンダーマイニング効果とは、内発的な動機(純粋な興味や楽しさ)によって行っていた行動に対し、報酬などの外発的な動機が与えられることで、かえってやる気が失われてしまう心理現象のことをいいます。

エドワード・L・デシとマーク・R・レッパーによる実験

1971年に行われた有名な心理学実験があります。

パズルが好きな学生を2つのグループに分け、一方にはパズルを解くごとにお金(報酬)を与え、もう一方には何も与えませんでした。

その後、自由時間にパズルで遊ぶ様子を観察したところ、驚くべきことに、報酬をもらっていたグループの方がパズルで遊ぶ時間が短くなったのです。

この実験から、「楽しいからやっていた」はずの行動が報酬目的にすり替わってしまうと、報酬がなくなった途端に行動そのものへの意欲が低下してしまうことが分かりました。これがアンダーマイニング効果の基本的なメカニズムです。

【原因】こんな行動がアンダーマイニング効果を引き起こす!

アンダーマイニング効果は、恋愛の様々な場面で無意識のうちに発生してしまいます。
良かれと思ったあなたの行動が、実は相手の自発的な愛情や行動を奪っているのかもしれないのです。

ケース1:趣味に対する過度な「褒め言葉」

彼が趣味として料理をしているとします。あなたは彼の手料理を食べるたびに「すごい!」「こんなに美味しいものを作ってくれて幸せ!」と大絶賛。一見すると良い関係性のように思えます。

しかし、褒める行為が繰り返されると、「楽しいからやる」「彼女が喜んでくれるからやる」「褒められるからやる」というように、彼の心の中で無意識に目的がすり替わっていきます。

すると、あなたがいない時に自分一人で料理をする意欲が湧かなくなり、結果的に趣味を失ってしまうことになるのです。

ケース2:見返りを期待させる愛情表現

「〇〇してくれたら、もっと好きになる」「会いに来てくれたら、ご褒美に〇〇してあげる」といった、条件付きの愛情表現にも注意が必要です。

相手は「愛情」や「ご褒美」という報酬を得るために行動するようになり、自発的に「会いたい」「してあげたい」という気持ちが薄れてしまう可能性があります。

愛情が取引のようになってしまうと、損得勘定が生じやすくなり、関係は脆くなるでしょう。

ケース3:監視や過度な管理

「本当に私のこと好き?」「愛情を行動で示して」と、安心感を得るために相手の行動をコントロールしようとするケースも非常に危険です。

相手は次第に「愛情を示す義務」や「安心させる責任」から行動するようになり、自発的な愛情表現が苦痛に変わってしまいます。

例えば、「連絡しないと怒られるからする」という状態は、まさに内発的な動機が失われた典型例と言えます。

【対策】アンダーマイニング効果を避ける恋愛コミュニケーション

では、恋愛におけるアンダーマイニング効果を避けるためにはどうすれば良いのでしょうか。意識したいコミュニケーションのポイントを3つご紹介します。

1. 結果ではなく「プロセス」や「存在」を認める

行動の結果だけを褒めるのではなく、その行動自体や、それに取り組んでいる姿を認めましょう。

  • NG:「料理が本当に美味しいね!」(結果への評価)
  • OK:「料理している時、すごく楽しそうだね!」「一緒にご飯を食べられて嬉しい」(プロセスや存在への感謝)

2. コントロールせず、提案する

相手の行動を自分の望む方向にコントロールしようとするのではなく、自分の気持ちを伝える形で提案してみましょう。

  • NG:「〇〇してくれないと嫌だ」(コントロール)
  • OK:「もし〇〇してくれたら、私はすごく嬉しいな」(提案・希望)

3. 報酬ではなく「感謝」を伝える

何かをしてもらった時に「ご褒美」という形で物や行為を返すのではなく、純粋な感謝の気持ちを伝えることが大切です。

見返りのない「ありがとう」こそが、相手の自発的な行動を最も育みやすいでしょう。

まとめ|相手の本来の気持ちを損なわないように

アンダーマイニング効果は、愛情深い人ほど陥りやすい皮肉な心理効果です。
良かれと思った行動が、知らず知らずのうちに相手の純粋な意欲を奪ってしまうことがあります。

恋愛において最も大切なのは、相手を自分の思い通りにコントロールしようとすることではありません。パートナーが本来持っている「やりたい」「楽しい」という気持ちを尊重し、信頼することです。

報酬で縛りつけるのではなく、お互いの自発的な愛情で満たされた関係を築いていきましょう。

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